証 - 私がこの聖山教会に通うようになって8年以上になり、先日ようやく洗礼を受ける事
が出来ました。そして、牧師さんから証をするように言われ悩んだのですが、今日こ
こで証をすることにしました。
まず、私は皆さんと兄弟・姉妹となったわけですが、これからお話しすることは皆
さんを驚かす内容になると思います。
私がイエス・キリストを主と受け入れるにはかなりの時間がかかりました。以前の
私は人間的にも社会的にも間違った生き方をしていました。つまりヤクザでした。背
中には死ぬまで消えないものも背負っています。その頃の私は、人を傷つける事を何
とも思っていなかったし、むしろ人を傷つける事で収入を得ていたようなものでし
た。そしてその結果、何度も逮捕され、ついには刑務所にも入りました。しかし刑務
所も楽しいとさえ思っていました。
そんな時、叔父が献身的にまともな人間になるよう私を諭し、出所後に働くよう促
してくれました。私もそういう世界から離れる努力をし、働く喜びを知った事で、少
しずつ人間としての間違いを悔い改めるようになりました。そんな事があってから3
年後くらいに今の妻と知り合いました。妻は聖山教会の聖徒でしたので私も教会に通
うようになったのですが、もちろんイエスを信じる心など全く無く、運転手として妻
を送り迎えしていたようなものでした。私の過去があまりにも罪深いものでしたの
で、私を神が救ってくれるとは到底思えなかったからです。それからまた何年かが過
ぎたころ侑耶が生まれ、幸せというものが私にも有るんだと思うようになりました。
しかし、人生はそう簡単では無いです。以前の上司と興した会社をその上司が私物化
してしまい、半年以上も収入がない状態が続きました。家族を思うと申し訳ないの
と、情けないのとで自分の存在を心の中で否定し続けていました。私がベランダから
飛び降りれば、せめてマンションのローンだけでも解決してあげられると思った事も
何度もありました。そんな状態のころ、ある讃美歌と出会いました。「アメイジン
グ・グレイス」です。歌としては以前から知ってはいたのですが、侑耶が口ずさむの
で歌詞をもう一度見直してみました。その中に「私のような者でも救って下さった」
とあり、もう少し掘り下げて調べてみたところ、奴隷貿易で富を得ていた人が悔い改
め救われたことを歌っているもので、その人は牧師になりこの讃美歌を作ったことを
知りました。そして私は涙が止まらなくなりました。私は本当は救いを求めていたの
だと思います。きっと私でも救われると思うと、急に心が軽くなった気がしました。
このようにして、主の存在を信じるようになったころ、不思議と仕事も多くなり、
たとえ困った時でも必ず助けてくれる人が現れるようになりました。神様は乗り越え
られないような試練は与えません。必ず解決出来るように導いて下さります。そう信
じれば心は穏やかになります。
いま、牧師先生と聖書の勉強をしています。聖書は理解するのがとても難しいです
が、人がどう生きるべきかを教えてくれます。人間は罪深いです。私はそれ以上に罪
深いですが、罪深いものこそ主は救ってくれると聖書は教えてくれています。これか
らの人生に精霊の油が注がれ、クリスチャンとしての信仰生活を全うできるようにな
りたいと思います。
最後に、家族とここにいる皆さんと、そして我が聖山教会の上に主の恵みが降り注
ぎますうに、主イエス・イリスとの御名によってお祈りいたします。
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